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【“ニッポン”の発信基地 Vol.6】伝統の継承、モダンとの融合。クラウドファンディング「Makuake」の貢献


「クラウドファンディング」という言葉が、この数年で一気に浸透してきた。利用者は、実現したいアイデアや開発したい製品・サービスなどをサイトに提示し、協力を募る。すると、そのアイデアに賛同する不特定多数の人たちが、資金を出資し、実現に至るという仕組みだ。SNSとの相性が良く、これまでにクラウドファンディングで実現したユニークなプロジェクトは後を絶たない。

複数のクラウドファンディングサイトが乱立するなか、後発のリリースながらも、巧みな戦略と広報で業界最大手のサービスとなったのが、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」(マクアケ)である。ぼくはこのサービスが、少なからず日本文化の継承や発展に寄与しているのではないかと思うところがあり、Makuake広報の矢内加奈子さんを訪ねた。

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「おはよー!久しぶりー!」

フレンドリーに話してくれるのは、矢内さんが2年前からの友人だからである。

Facebookでの彼女の振る舞いは、広報担当者としてお手本のような存在で、プライベートな情報は一切載せず、Makuakeの新プロジェクトの発信に限定している。そのストイックな徹底ぶりに、ときどきMakuakeの公式Facebookページかと勘違いしてしまうほどだ。

しかし、彼女の人柄の良さによるものなのだが、受け手側の自分としては、まったく営業チックな感じがせず、「へー!こんなおもしろいプロジェクトがあるんだ!」とついついチェックしてしまう。

進化するクラウドファンディングの使われ方

さて、本題に入る前に、矢内さんがMakuakeの近況について少し話してくれた。

「最近は、Makuakeが、テストマーケティングとして使われる例も増えてきてね」

「どういうこと?」

「たとえば、企業が新しいプロダクト(製品)を開発するとき、いきなり大量生産するのではなく、まずMakuakeに出してみるの。そうすると、そのプロジェクトの価値について、ユーザーの反応を確認することができるし、フィードバックをもらえたりもするから、大量生産してしまう前に改善することができるんだ」

「たしかに、試金石になるね」

「あと、Makuakeで話題になれば、それだけで製品のプロモーションにもなるし」

「プロジェクトのインパクトが大きければSNSでも拡散されやすいし、お金をかけなくても大きなプロモーションになるんだね」

「そうなの。あとは伊勢丹とコラボして、実施中のプロジェクトを、伊勢丹の新宿本店で実際に手にとって見ることができるようになったの」

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「それはいいね。サイトの情報だけだとわからない部分もあるし。それに、Makuakeって若い人には有名なサービスだと思うけど、伊勢丹に展示されればさらに上の世代へのPRにもなりそう。センスの良いおじいちゃんがプロジェクトを支援してくれることもあるかもしれないしね(笑)」

「そうそう(笑)」

「ニッポン」をテーマにMakuakeを見ると

そして話は、本題へ移っていく。

「ところで、矢内さんこの前、お鮨のプロジェクトを紹介していたよね?」

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「うん! 職人さんが、渋谷に伝統的な江戸前ずしのお店をオープンするというプロジェクトなんだけど、洋太くん、江戸前ずしって何かわかる?」

「いや、名前は聞くけど、正直よくわかってない」

「『江戸前ずし』というのは、魚介類が新鮮なうちに塩や酢で締めたり、タレに漬け込んだり、漬け込んで煮たり、そういう手仕事を施して、生の状態よりもさらに旨味を凝縮させたお鮨のことなんだって。私も今まで知らなかったんだけど」

「へえ」

「その職人さんは、江戸前ずしの伝統を守っていきたい、そのためにも多くの人に江戸前ずしを知ってもらいたい、という気持ちで渋谷にお店をオープンするんだけど、支援していただいた方へのリターンとして、金額に応じてだけど、実際にお鮨を食べてもらう機会を提供しているんだ」

「おもしろいね。気持ちに共感して、支援できて、しかもお鮨を食べられるんだから、支援者もハッピーだよね」

「そう。だからこのプロジェクトはすぐに目標金額を達成するほどの人気だったんだ」

「良い活動。まさに期待していたのはこういう話で、ぼくはこのプロジェクトのように、日本の文化・伝統の継承や発展に、Makuakeが担っている役割って、結構大きいんじゃないかなって思ったんだよ」

「そうだったのね。それなら、こういうプロジェクトもあるよ」

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「これは何? ピアス?」

「うん、ピアスだけじゃなくて、ネックレスやブレスレッドもあるんだけど、『ひらがな』のデザインなの」

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「え、おもしろいね」

「これも書家の方が、『日本特有の文字『ひらがな』の曲線のうつくしさを伝えたい、日本の伝統を残していきたい』という想いで挑戦中のプロジェクトなんだ」

「伝統とモダンの融合だね。外国人にもウケそう」

「それから、本染(ほんぞめ)のプロジェクトや、下駄のプロジェクト日本酒のプロジェクトもあるよ」

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「やっぱり、思ったとおりだよ。きっとこれからも『ニッポン』をテーマにした新しいプロジェクトが出てくるだろうし、Makuakeの貢献って大きいよね。もしMakuakeがなかったら、実現しなかったかもしれないんだから」

「そう言ってもらえると嬉しいよ~。これからも紹介してもらえるように、頑張ります!」

実現するしないに関わらず、Makuakeで紹介されるだけで一定のPR効果があることを考えれば、これもひとつの「“ニッポン”の発信基地」といえるだろう。現代ならではの、新しい発信のカタチである。これからも、数々のユニークなプロジェクトを見守り、ときに支援していきたい。

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